自由さが魅力のフリーランスですが、フリーランスとして働くには色々と準備や手続きが必要です。
たとえば、退職前に行うべき準備として貯金が挙げられるでしょう。フリーランスで食べていけるようになるまでに、およそ1年かかるといわれています。そのため、1年間生活できるだけのお金を貯めておく必要があるのです。
また、クレジットカードや不動産の契約も欠かせません。フリーランスは収入が不安定で、社会的信用が正社員よりも低いデメリットがあります。社会的信用が高いうちに、これらの契約を済ませておきましょう。
退職後に行うべきことは、国民年金と国民健康保険への加入です。どちらも退職日から、原則14日以内に市町村の役所で加入手続きを行わなければいけません。そして、国民年金の手続きには年金手帳が必要です。紛失している場合は、時間がかかりますが年金事務所で再発行してもらう必要があります。
続いて、「個人事業の開業・廃業等届出書」を税務署に提出しましょう。未提出でも罰則はありませんが、「所得税の青色申告承認申請書」が提出できません。そのため、フリーランを続けていくなら提出をおすすめします。
所得税の青色申告承認申請書は、確定申告時に青色申告をするために必要な書類です。青色申告をすることで、最大65万円の特別控除、家族への給与を経費にできる、赤字を繰り越せるなどのメリットを享受できます。提出期限は青色申告をしようと思う年の3月15日までで、提出先は税務署のため、開業届とともに提出すると手間を省くことが可能です。